よくある質問 Q&A

工事現場等で使用する場合の疑問や質問については、ショーボンド建設(株)ホームページの「よくある
  質問」コーナー(http://www.sho-bond.co.jp/html/faq.html)に詳細が掲載されていますので、
  そちらもご覧ください。


Q1: 製品の基本的特長を教えてください。
A1: ショーボンド製品は、エポキシ樹脂のほか各種合成樹脂およびセメントを原材料として配合設計されており、使用目的に要求される性能を満足すると同時に、現場で使いやすい作業性を備えています。

[ショーボンド製品 4つの特長]

ショーボンド製品は、現場での作業性を製品開発の基本に置いており、共通した特長は下記の4項目に集約されます。1~3は硬化前の特長、4は硬化後の特長です。以下に各項目を簡単に説明します。
 
  1. 常温硬化
    現場で使用する樹脂製品は、厳寒期を除いて特別な養生を必要としない常温硬化型です。
  2. 簡単な配合比
    複雑な配合比はトラブルの元です。ショーボンド製品は、できるだけ単純な配合比となるように設計されています。
  3. 優れた硬化物性能
    接着性
     被着体となるコンクリート、鋼材に対して優れた接着性を示します。
    耐食性
     製品はそれぞれの用途に応じて耐水、耐アルカリ、耐酸性等を有しています。
    電気特性
     合成樹脂からなるため、基本的に電気絶縁性を示します。
    耐久性
     接着硬化一体化したものは、長期にわたりその性能を保持します。
Q2: Sタイプ(夏タイプ)とWタイプ(冬タイプ)の区別は?
A2: 樹脂材料は、使用環境温度(気温)が高いと速く固まり、低いと遅くなります。
そのため、ショーボンド製品は現場での作業性を考慮して、使用環境温度(気温)がおおよそ20℃を境に、Sタイプ(夏タイプ)とW タイプ(冬タイプ)に分けている製品が多くあります。Sタイプ・Wタイプの使用時期については図1を目安としています。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
Sタイプ                        
Wタイプ                        
図1:Sタイプ・Wタイプ製品の使用時期
Q3: 体積から重量を算出する方法を教えてください。
A3: 体積に比重(密度)を掛けることから計算できます。
比重1のものが1m3あった場合の重量は1tになります。
また、1cm3の場合は1gになります。

比重1の場合
 ・1m×1m×1m×比重1=1t
 ・1cm×1cm×1cm×比重1=1g

【計算例】 グラウトを注入する場合
 幅200mm×長さ3000mm×厚さ5mmにグラウトを注入する場合
 グラウト比重=1.13(製品説明書参照)

 ・0.2m×3m×0.005m×比重1.13=0.00339t=3.39kg=3390g
 ・20cm×300cm×0.5cm×比重1.13=3390g=3.39kg=0.00339t

また、重量から体積を算出する場合は、重量を比重で割ることで計算できます。
【計算例】 グラウト700kgの場合
0.7t ÷比重1.13≒0.62
 
Q4: 接着剤であるショーボンド#101の比重はいくつですか?
A4: ショーボンド#101の比重中心値は1.70です。製品説明書に記載がありますのでご覧ください。ロットによっては多少のズレがあります。製品規格値としては1.70±0.10になっています。
 
Q5: コンクリートブロック(車歩道境界用ブロック、車止めブロックなど)を貼り付ける際の、#101の使用量計算は?
A5:
ブロック当たりの接着剤の使用量は下式によって求めます。
ブロック当たりの接着剤の使用量= ブロックの接着面積(cm2
  ×接着剤(#101)の厚み(cm)
  ×接着剤(#101)の比重(g/cm3)×ロス率
【計算例】
ブロックの接着面積(cm2)=タテ×ヨコ=20cm×60cm=1200cm2
接着剤(#101)の厚み(cm)=ブロック接着面の凹凸=3mm=0.3cm
接着剤(#101)の比重(g/cm3)=1.7 g/cm3
ロス率=10%(仮定)
ブロック当たりの接着剤の使用量=1200×0.3×1.7×1.1=673(g)
よって、#101の荷姿は10kgのため、10,000÷673=14.8 ブロックが14~15本貼り付けることができます。ブロックの貼付本数に使用量を掛けて算出願います。
#101は、10kgの荷姿の他、1kgも用意しております
 
新旧コンクリート打ち継ぎ用接着剤について教えてください。
A6: 新旧コンクリートを一体化させるための接着剤は、ショーボンド#202という接着剤です。
ショーボンド#202は、使う条件によって、4種類を使い分けています。
表-1に4種類の選定目安を示します。また、表-2には各製品の標準使用量を示しました。
 
  表-1 使用条件別の材料選定
使用条件 商品名 備考
接着剤を塗ってから、新しいコンクリートを打設するまでの時間(気温は20℃とします)
0~3時間 #202
コンクリートが強度発現時には、新旧一体化が完了
0~11時間 #202LT
コンクリートが強度発現時には、新旧一体化が完了
0~72時間 #202-72h
新旧コンクリート一体化のためには、打設後14日の養生が必要(コンクリートの強度発現には関係なく)
新コンクリートとしてジェットコンクリートを使う場合(気温は20℃とします)
塗布後45分
以内に打設
#202JT
ジェットコンクリート強度発現時には、新旧一体化が完了
*施工温度との関係など、詳しくは製品説明書をご確認ください。

表-2
商品名 1㎡当りの塗布量 塗布面の状況
#202 0.8kg
平滑面
1.2kg
チッピング面
#202LT 0.8kg
平滑面
1.2kg
チッピング面
#202-72h 0.4kg
平滑面
0.6kg
チッピング面
#202JT 0.8kg
平滑面
1.2kg
チッピング面
高い接着力を得るには?
A7: 以下のことに注意してください。
  • 施工環境の確認
    屋外作業を中心とした樹脂製品の取り扱いでは、その施工環境(気象条件、立地条件)が、樹脂の品質・耐久性や作業性に大きな影響を与えます。 また、樹脂の種類によっても影響の大きさが異なるため、十分な注意が必要です。 各条件における、それぞれの製品の注意事項を守って、取り扱ってください。
  • 適材を選ぶ
    例えば、エポキシ樹脂は鉄、コンクリートには良く接着しますが、ゴムや軟質塩ビなどには適していません。ゴムノリはゴムには接着しますが、コンクリートにはエポキシ樹脂のような高い接着力は得られません。このように接着剤には被着体との相性があり、接着するものに適した接着剤の選択が重要になります。
  • 接着方法(施工方法)を守る
    接着剤は、それぞれに決められた施工方法があり、間違った方法で使用しないことが重要です。使用前にはカタログ等で施工方法を熟知することが重要になります。
  • 表面の処理
    接着を阻害するものには、ゴミや埃の他にも油、水などがあります。したがって、コンクリートや金属の被着体は、表面処理を十分に行う必要があります。 特にコンクリートの表面にはレイタンスと呼ばれる脆い層があります。いくら接着剤がレイタンスと接着してもレイタンス自体が弱いため、この箇所が弱点になりハガレの原因となります。
  • 接着面積を増やす
    金属表面にブラスト処理を行うと接着力が向上します。それは、ブラストにより金属表面に凹凸ができ、接着面積が増大することで大きな接着力が期待できるようになるためです。
  • プライマーを塗る
    被着体の濡れ性を改善する目的でプライマーを塗布します。
  • 配合比の厳守
    製品の多くは2成分または3成分からなる現場混合タイプで、製品毎に配合比が決まっています。その配合比を守らなければ、その製品本来の性能が発揮されません。ハガレや変色といったトラブルや極端な場合には硬化しないこともあります。したがって、配合比は絶対に守らなければなりません。
  • 十分な混合撹拌
    製品の大半は、2成分または3成分を混合撹拌することにより硬化物となります。つまり、液状もしくはパテ状から固体となるわけです。この形態変化は、化学反応により起こるため適切な計量と適切な混合撹拌が必要となります。 そこで、混合撹拌時間の目安として、液状の製品で2分、パテ状・モルタル状製品等は3分としています。
 
Q8: 接着剤の耐久性は何年ですか?
A8: 接着剤を土木用途に使用した歴史が新しいため、現在のところ何年という明確な返答はできませんが、以下のようなデータがあります。
・ 新潟地震・震災復旧後、40年を経過した『昭和大橋』の追跡調査報告
  土木学会第60回年次学術講演会講演概要集(2005年9月)
昭和39年にエポキシ樹脂注入、復旧された昭和大橋の40年後の載荷試験、健全度調査により、その効果が評価されています。これにより、少なくとも40年以上の耐久性があることが確認されました。
 
Q9: ひび割れ注入の注入材にはいろいろなものがありますが、どのように使い分ければいいですか?
A9: まず、目的を明確にすることが重要です。ひび割れを一体化することが必要なのか、ひび割れを充てんするだけで十分なのかによって、異なります。
ひび割れの一体化が必要な場合、硬質の注入材(BLグラウト、DDグラウトなど)を使い、ひび割れ充てんだけで良い場合には、何を使ってもかまいません。
また、ひび割れの開閉がある場合には、十分伸びのある注入材(BLグラウト100、DDグラウト50 など)を選定することが必要です。
その他にも、背面がシールできない場合(DDグラウト、DDグラウト50 など)、ひび割れ内部が湿潤している場合(WBグラウトなど)など、各種条件を考慮して選定する必要がありますので、詳しくは各販売店までお問い合わせください。
 
Q10: ひび割れ(幅0.2~1.0mm未満)注入を行う場合の
  1. DDインジェクターの本数
  2. 注入材(DDグラウト)使用量
  3. シール材(BLシール、#101、BKシール、SBソフトシール)使用量の計算は?
A10:
  1. DD インジェクターの本数幅0.2~1.0mm 未満のひび割れに対し、0.25~0.3mピッチで取り付けます。したがって、100m当たりでは、400本使用します。
  2. 注入材(DD グラウト)の量インジェクター1本当たり、43g充てんされます。ロスを15%と考えると、43×1.15=49.5g≒50g/本、
    したがって、100m当たりでは、50g/本×400本=20kg使用します。
    注入材がBLグラウトの場合でも同様です。
  3. シール材の量シールはm 当たり、幅3cm、厚み3mm、ロス率15%の場合で計算します。
    シール材の体積(cm3)=幅3cm×厚み0.3cm×長さ100cm×ロス率1.15=103.5cm3
    使用量は、シール材の体積に、使用するシール材の比重を掛けて求めます。
    BLシール、#101の場合=比重1.7g/cm3×103.5cm3=176g/m
    BKシールの場合=比重1.3g/cm3×103.5cm3=134g/m
    SBソフトシールの場合=比重1.2g/cm3×103.5cm3=124g/m
    (SBソフトシールは、320cm3入りのカートリッジです。カートリッジ1本当たり、
    320÷103.5=3mのシールができます。)
 
Q11: ひび割れ注入のシール材を手で剥がすことができる製品は?
A11: SBソフトシールは、ひび割れ注入後、シール材をディスクサンダーなどの機械を使用せず、手で剥がすことができます。
手で剥がせる反面、インジェクターを取り付けた青色のプラスチック座金部から、注入材が漏れやすくなっています。青色のプラスチック座金の裏に専用のプライマーを使用してください。(カタログを参照)
 
Q12: あと施工アンカーを施工したいのですが、どのような材料を使えばよいですか?また設計の方法は?
A12: あと施工アンカーの種類としては、金属拡張アンカーと接着系アンカーの2種類が一般的です。
金属拡張アンカーは、アンカー先端部を押し広げてコンクリートに固着させる方法です。接着系アンカーは、コンクリートに削孔した穴へ樹脂を入れて、樹脂の接着力でアンカーを固着させる方法です。
当社のSBアンカーは接着系アンカーに属しますが、接着剤をガラスカプセルに入れており穴への埋め込みが容易にできます。接着剤はエポキシ樹脂系で、接着固定力は抜群に優れています。
設計の方法としては、金属拡張アンカーおよび接着系アンカーとも「あと施工アンカー 設計と施工」に詳しく述べられています。